今回は、カスタムボタンを使用して動的レポートを表示する方法について手順をまとめてみました。
今回ボタンを設置する場所は、取引先レコードの詳細ページです。表示している取引先に紐づいている取引先責任者が表示されるレポートに遷移するようにします。
こんな感じでボタン作成します↓

動的レポートとは
「動的レポート」とは、現在表示しているページの情報をURLパラメータとしてレポートに渡すことで、表示内容が変化するレポートのことです。
わかりにくい。。。
例えば、「取引先1」の詳細画面に設置したレポートへ遷移するボタンを押下すると、「取引先1」に紐づく取引先責任者のみが表示されるレポートが表示できちゃうよ、ということです。
「取引先2」の詳細画面からレポートに遷移すると、「取引先2」に紐づく取引先責任者のみが表示されるレポートが表示できます。
レポートを何本も作る必要がなくなりますし、何より自分が見ているレコードに関連する情報のみをレポートとして表示できるのがいいですね~。
では、作成方法を見ていきましょう。
手順
まず、遷移先のレポートを用意します。
今回は取引先責任者レポートを作成するので、レポートタイプは「取引先責任者と取引先」を選択します。

検索条件に、以下の条件を追加します。(””は何も入力しなくてOKです。)
「取引名 ID」 次の文字列と一致する ””

「保存」ボタンを押下し、レポート名とフォルダを指定すれば完成です。
「設定」 > 「オブジェクトマネージャー」 > 「取引先」 に移動。
サイドバーの「ボタン、リンク、およびアクション」から「新規ボタンまたはリンク」を選択。

任意の名前を付け、以下の設定でカスタムボタンを作成します。
表示の種類 | 詳細ページボタン |
動作 | 現在のウィンドウにサイドバー付きで表示 |
内容のソース | URL |
エディタ(URL) | /lightning/r/Report/{作成したレポートのID}/view?fv0={!Account.Id} |

「保存」ボタンを押下します。
「オブジェクトマネージャー」 > 「取引先」 > 「Lightningレコードページ」より、「取引先レコードページ」を選択し、「編集」ボタンを押下します。
今回は、詳細ページ上部の「強調表示パネル」にボタンを表示させたいので、「強調表示パネル」を選択し、「動的アクションへのアップグレード」を選択します。(すでに設定済みの場合は不要です。)

「アクションを追加」を選択し、先ほど作成したレポートを選択します。

「保存」ボタンを押下して完了です。
取引先詳細画面に作成したカスタムボタンが表示されていますね。

このボタンを押すと、、、

レポートが表示されました!
取引先名にすべて「取引先1」が表示されているので、詳細ページを開いていた「取引先1」に紐づく取引先責任者のレポートが表示されました。
「取引先2」の詳細ページから、レポートに遷移すると、「取引先2」に紐づく取引先責任者のみが表示されるレポートが表示されます。
まとめ
レポートの検索条件に何も入力しないってところがポイントですね~。
ここにパラメータとしてIDがわたってくるわけですね。(今回の場合は、詳細画面を開いている取引先ID)
覚えとこ。
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