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Salesforceの自動化処理 違いを解説!【プロセスビルダー/フロー/承認プロセス】

Salesforceにはいくつかの便利な自動化処理が標準機能として備わっています。

主な自動化処理機能として以下の4つ挙げられます。

  • ワークフロールール
  • プロセスビルダー
  • フロー
  • 承認プロセス

さて、これら4つの違いをみなさんは説明できるでしょうか?

なんとなくわかっているつもりだけど、厳密には、、、

という方も多いのではないでしょうか?

開発者やシステム管理者、アドミニストレータの方であればこれらの機能を触れる機会も多いと思いますのでしっかり違いを認識しておきましょう。

目次

ワークフロールール

Winter ’23 以降、ワークフロールールの作成はできなくなりました。既存のワークフロールールは、引き続き有効化、無効化、編集できます。

ワークフロールールとは

ワークフロールールとは、レコードが作成・更新されたことをきっかけに、設定したアクションが動作する自動化機能です。

実行されるアクションはワークフローアクションとして事前に定義しておく必要があります。

起動タイミング

  • レコードが作成されたとき
  • レコードが更新されたとき

ワークフローアクション

ワークフローでは以下のようなアクションを実行できます。

スクロールできます
アクション説明
ToDoの作成Todoを作成しユーザを自動で割り当てる
メールの送信メールアラートを使用したメール送信
アウトバウンドメッセージ Salesforce が自動的に社外システムに送信する SOAP トランザクション
項目自動更新起動元のレコード、もしくはその親のレコードを更新

プロセスビルダー

Summer ’23 以降、プロセスビルダーの作成はできなくなりました。既存のプロセスは、引き続き有効化、無効化、編集できます。

プロセスビルダーとは

条件に基づくビジネスプロセスを自動化できる機能です。

ワークフローより高度な自動化の設計が可能であり、画面上でフローを確認しながら作成することができます。

起動タイミング

  • レコードが作成されたとき
  • レコードが更新されたとき
  • 別のプロセスから呼び出されたとき
  • プラットフォームイベントメッセージを受信したとき

プロセスビルダーで可能なアクション

プロセスビルダーでは以下のようなアクションを実行できます。

スクロールできます
アクション説明
レコード作成手動で値を入力するか、関連レコードの値を使用してレコードを作成
関連レコードの更新値を手動で入力するか、関連レコードの値を使用して、プロセスを開始したレコードに関係する1つ以上のレコードを更新
別のプロセスの呼び出しプロセスを別のプロセスから呼び出す
Chatterへの投稿ユーザー、Chatter グループ、またはプロセスを開始したレコードのフィードに投稿
クイックアクションの使用組織でユーザまたは他のシステム管理者が作成したクイックアクションを使用して、レコードの作成、レコードの更新、活動の記録を実行
Quipの操作重要なイベントが発生したら文書、チャットルーム、およびフォルダを作成
フローの起動プロセスから自動起動フローを開始して、複雑なビジネスプロセスを自動化。コードを記述せずに、ロジックを実行するフローを作成し、イベントからプロセス経由でフローをトリガーする。
メールの送信メールアラートを使用して、プロセスからメールを簡単に送信
カスタム通知の送信重要なイベントが発生したときに、カスタマイズした通知を送信
アンケートへの招待の送信特定のアンケートの質問へのリンク、またはアンケートを開始するためのリンクを含む招待メールを送信
レコードの承認申請プロセスを開始したレコードを承認申請
ApexコードのコールプロセスからApexをコールして、カスタマイズされた機能をプロセスに追加

フロー

フローとは

フローチャートを使用することでプログラムを一切書くことなく高度な自動処理を実現できる機能です。

Salesforceではワークフロールールやプロセスビルダーからのフローへの切り替えを推奨しています。

今後サポートが切れる可能性も視野に入れ、早めにフローへの移行も検討するとよいかと思います。

起動タイミング

  • レコードが作成されたとき
  • レコードが更新されたとき
  • レコードが削除されたとき
  • ユーザがボタンまたはリンクを押下したとき
  • ユーザがカスタムタブにアクセスしたとき
  • プロセスが開始したとき
  • Apexがコールされたとき

フローで可能なアクション

フローでは、ワークフロールール、プロセスビルダーで実行できていたアクションはすべて実行可能です。

それに加え、任意のレコードを更新できたり、フロー内でメールの宛先やテンプレートを指定できたりと、

できることの幅が広い自動化機能になります。

承認プロセス

承認プロセスとは

Salesforceの承認プロセスを使用すれば、承認が必要な社内手続きを自動化することができます。

承認プロセスでは、承認申請者、プロセスの各ポイントでの実行内容など、承認の各ステップを指定して、細かく承認のフローを作成できます。

起動タイミング

  • ユーザがボタンまたはリンクを押下したとき
  • [承認申請]アクションを含むプロセスまたはフローが開始したとき
  • Apexがコールされたとき

承認プロセスで可能なアクション

承認プロセスでは以下のようなアクションを実行できます。

スクロールできます
アクション説明
ToDoの作成Todoを作成しユーザを自動で割り当てる
メールの送信メールアラートを使用したメール送信
アウトバウンドメッセージ Salesforce が自動的に社外システムに送信する SOAP トランザクション
項目自動更新起動元のレコード、もしくはその親のレコードを更新

自動化機能の違いと使い分けまとめ

ここまでSalesforceにおける4つの自動化機能について説明してきました。

それぞれの特徴を比較的よく使用するアクション別に表にしてみましたので、使い分けや用途で悩んだ際は参考にしてみてください。

スクロールできます
ワークフロールールプロセスビルダーフロー承認プロセス
起動タイミング・レコードが作成されたとき
・レコードが更新されたとき
・レコードが作成されたとき
・レコードが更新されたとき
・別のプロセスから呼び出されたとき
・プラットフォームイベントメッセージを受信したとき
・レコードが作成されたとき
・レコードが更新されたとき
・レコードが削除されたとき
・ユーザがボタンまたはリンクを押下したとき
・ユーザがカスタムタブにアクセスしたとき
・プロセスが開始したとき
・Apexがコールされたとき
・ユーザがボタンまたはリンクを押下したとき
・[承認申請]アクションを含むプロセスまたはフローが開始したとき
・Apexがコールされたとき
レコード作成TodoのみTodoのみ
レコード更新起動元のレコード、もしくはその親のレコード任意の関連レコード承認申請対象のレコード、もしくはその親のレコード
レコード削除
メール送信
フロー呼び出し
Chatterへの投稿

ただ、すでにワークフロールールとプロセスビルダーについては新規作成ができなくなっているので、基本的にフローを使用して対応する必要があります。(2023年9月時点)

また、より複雑で自由度が高い自動化処理が必要な場合はApexでの実装も視野に検討が必要です。

ただ、たいていのプロセスはフローを使用すれば自動化は可能です。

管理者の保守・運用負担も考慮すると、できるだけノーコードでの開発が可能なフローの作成が得策と言えるでしょう。

今回は以上です。

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Certified Administrator
Certified Platform DeveloperⅠ
Certified Platform DeveloperⅡ
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