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【Salesforce】個人取引先とは?有効化から使用方法まで解説

今回は、Salesforceの機能の1つである「個人取引先」についてです。

個人取引先が何なのかいまいち理解できていない、利用方法がわからないという方の参考になれば幸いです。

目次

個人取引先とは

そもそも個人取引先って何?取引先と何が違うの?というところから見ていきます。

個人取引先とは、個人事業主や個人顧客など、1名に限定された顧客を登録するための機能です。

例えば、美容院や携帯ショップなどでは一般消費者が顧客となりますが、その場合、必ずしも顧客が取引先(法人)に属しているとはかぎりませんよね?

なので、個人顧客などの場合、取引先責任者として登録して取引先を作成する必要はないわけです。

そのような場合に、個人取引先を利用します。

取引先と取引先責任者が同じというようにとらえることができるので、個人取引先は取引先責任者」を「取引先」と同等に扱うことができる機能と考えると理解しやすいかもしれません。

個人取引先の特徴
  • 個人事業主や個人顧客など、1名に限定された顧客(BtoC)を登録するための機能
  • 「取引先責任者」を「取引先」と同等に扱うことができる機能
  • 取引先タブと取引先責任者タブの両方からレコードを参照する
  • レコードタイプのようなもの(※後ほど解説します。)

個人取引先を有効化するための事前準備

個人取引先を使用するためには、個人取引先の機能を有効化する必要があります。

ただ、有効化前に以下の3つを事前に準備しておく必要あります。

  1. 取引先オブジェクトに少なくとも1つ以上のレコードタイプがあること。(※個人取引先レコードタイプである必要はない)
  2. 取引先に「参照」権限をもつユーザプロファイルに、取引先責任者に対する「参照」権限があること。
  3. 組織の共有設定で、取引先責任者が「親レコードに連動」、または、取引先および取引先責任者の両方が「非公開」に設定されていること。

個人取引先を有効化する前の考慮事項

続いて個人取引先を有効化する前の考慮事項についてです。

個人取引先は一度有効にすると無効にすることができないので、組織への影響調査をしっかり行ったうえで有効化しましょう。

有効化前の考慮事項の例
  • 個人取引先は有効化した後で無効化できない。
  • それぞれの個人取引先は、1 件の取引先と 1 件の取引先責任者で構成されるため、個人取引先は、取引先と取引先責任者両方のストレージに含まれる。
  • 個人取引先を取引先階層や取引先責任者階層に含めることはできない。また、個人取引先には他の取引先または取引先責任者との直接リレーションを設定できない。ただし、取引先責任者-to-複数取引先を使用して、個人取引先と別の個人取引先、法人取引先、または取引先責任者との間接リレーションを作成することは可能。
  • 個人取引先を作成または編集すると、取引先ワークフロールールが起動する。
  • 組織が個人取引先の使用を停止しても、個人取引先の取引先責任者項目は取引先リストビューとレポートで引き続き公開される。

参考:個人取引先の使用に関する考慮事項

個人取引先の有効化

さて、事前準備と有効化による影響調査が完了したところで、個人取引先を有効化します。

「設定」> 「取引先」から「個人取引先」を選択し、画面右下の「個人取引先を有効化」を押下します。

これで個人取引先が有効化されました!

プロファイルへの割り当て

個人取引先を有効化した後は、だれが個人取引先を作成できるのかできないのかを決める必要があります。

例えば、営業担当は個人取引先と法人取引先の両方を作成できるが、法人営業担当は個人取引先の作成はできない、みたいな感じです。

その制御はプロファイルのレコードタイプ設定で行います。

設定対象のプロファイルの「取引先のデフォルトのレコードタイプ」から個人取引先の「編集」ボタンを押します。

「使用可能なレコードタイプ」から個人取引先を選択し、「選択済みのレコードタイプ」へ移動させ、保存します、

これでこのプロファイルのユーザは個人取引先を作成できるようになります。

このように個人取引先はレコードタイプの1つと捉えることができるんです。

個人取引先の作成

個人取引先は取引先タブから作成することができます。

取引先タブで新規ボタンを押下し、個人取引先レコードタイプを選択します。

すると、取引先名として人の名前を登録することができる画面が表示されるので、値を設定し保存します。

これで個人取引先の作成が完了しました。

ここで注意する点としては個人取引先を作成すると取引先と取引先責任者オブジェクトにレコードがそれぞれ1つずつ作成されるということです。

冒頭でもお伝えしたように、個人取引先は「取引先責任者」を「取引先」と同等に扱うことができる機能です。

そのため常に2つのレコードで1つの取引先とみなされます。

そのため、取引先タブと取引先責任者タブの両方からレコードを参照することができます

ちなみに、SOQLで確認しても取引先と取引先責任者に1つずつレコードが作成されています。

2つで1つなので、個人取引先レコードを削除すると、取引先からも取引先責任者からも当然レコードが削除されます。

おまけ

個人取引先を作成すると、取引先と取引先責任者オブジェクトにレコードが1つずつ作成されるわけですが、

その際に起動するトリガはAccountトリガなのかContactトリガなのか気になったので調べてみました。

結論としては、

個人取引先の挿入、更新、削除を行うと、Contact トリガではなく、Account トリガが実行される。

とのこと。

取引先責任者レコードは作成されるものの、あくまでも作成対象は取引先ということなんでしょうかね。

参考:トリガを呼び出さない操作

まとめ

今回は、個人取引先の概要とその使い方についてでした。

ポイントとしては、「取引先責任者」を「取引先」と同等に扱うことができるということです。

イメージとしてはコインの裏表のような感じですかね。

今回は以上です。

個人取引先のまとめ
  • 個人事業主や個人顧客など、1名に限定された顧客(BtoC)を登録するための機能
  • 「取引先責任者」を「取引先」と同等に扱うことができる機能
  • 取引先タブと取引先責任者タブの両方からレコードを参照する
  • レコードタイプのようなもの
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この記事を書いた人

某SIer勤務。
Salesforceエンジニアです。
日々の学びをつらつらと書いています。
Certified Administrator
Certified Platform DeveloperⅠ
Certified Platform DeveloperⅡ
Certified Sales Cloud Consultant

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