皆さんは商談などの取引先の関連オブジェクトで活動を作成すると、取引先の活動タイムラインに表示されることをご存知ですか?

頻繁に活動を使用されている方であれば知ってて当然のことなのかもしれませんね。
で、実は、商談以外のオブジェクトの活動においても同様に取引先に表示できるんですよね。
これは知りませんでした。。。
取引先における関連レコードの活動表示
前提
まず、前提として以下の設定を行います。(デフォルトでオンになっているかもです)
設定 > 活動設定から、
[取引先責任者の主取引先への活動の積み上げ集計]にチェックをいれて保存します。

この設定をすると、取引先責任者に関連付けられている活動が、取引先責任者の主取引先にも表示されます。ユーザーによる取引先責任者の複数の取引先への関連付けを許可する場合、このオプションは選択しないことをお勧めします。
活動が取引先に集約して表示される仕組み
そもそも活動が取引先に集約して表示される前提として、活動のAccountId項目に値が設定されている必要があります。
活動のAccountIdに設定された取引先の活動タイムラインに、その活動が表示されます。
活動の取引先Id項目はToDoオブジェクトの設定から確認しても表示されません。
ただ、クエリを投げると確かに存在していました。

そしてその活動のAccountIdへの値の設定には下表のようにいくつかのルールがあります。
# | WhatId(関連先Id) | AccountId(取引先Id) | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 取引先 | 取引先 | |
2 | 商談 | 商談に関連付けられている取引先 | – |
3 | 契約 | 契約に関連付けられている取引先 | – |
4 | カスタムオブジェクト | カスタムオブジェクトに関連付けられた取引先 | 取引先 – カスタムオブジェクトが主従関係(取引先が主)の場合 |
5 | カスタムオブジェクト | WhoId(名前 ※取引先責任者)に関連する取引先 | 取引先 – カスタムオブジェクトが参照関係(取引先が主)の場合 |
例えば、活動のWhatIdが商談の場合、活動のAccountIdには商談に関連付けられている取引先のIdが設定されます(上表2行目)。
また、活動のWhatIdがカスタムオブジェクトで、取引先と参照関係にある場合、活動のAccountIdにはWhoId(取引先責任者Id)に関連する取引先のIdが設定されます(上表5行目)。

[前提]で行った設定がないと#5のルールは機能しません。
そして上記のルールで注意すべき点は
仮にWhatIdからAccountId が得られない場合、AccountIdの設定はWhoId に依存するということです。
WhoIdが取引先に関連付けられている取引先責任者である場合、AccountIdにはその取引先責任者に関連付けられた取引先のIdが設定されます。
例えば、WhatIdに値が設定されておらず、WhoIdに取引先責任者が設定されている場合、活動のAccountIdにはその取引先責任者に紐づく取引先Idが設定されます。
要は、
AccountIdはWhatIdが存在する場合、WhatIdの取引先を、そうでない場合、WhoIdが存在すれば、WhoIdの取引先を使用する
ということです。
これが理解できれば取引先に関連するオブジェクトの活動を取引先の活動タイムラインに表示させることが容易にできますね。
おわりに
今回は、取引先の関連オブジェクトの活動を取引先の活動タイムラインに表示するというテーマで記事にしてみました。
商談の活動を取引先で参照できることは知っていましたが、カスタムオブジェクトの活動も表示可能なんですね。
ただ、その場合はWhoIdの設定が必要ということですね。
このあたりの整理ができてよかったです。
活動まわりってややこしいです。
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