Salesforceを利用していると、「これ何のための項目だっけ?使っている人いるの?」と疑念を抱く項目に出くわすこともよくあると思います。
Salesforceはオブジェクトことに作成可能な項目数の上限が決まっているので、不要な項目や未使用項目は可能な限り削除していきたいですよね。
そんな時にうってつけなAppExchangeが「FieldPro」です。
今回は、私も使ってその便利さにびっくりした「FieldPro」についてその機能を簡単にご紹介します。
FieldProとは
「FieldPro」は、オブジェクトごとの項目の入力率や項目型、作成日や最終更新日などの項目情報をダッシュボードやレポートで可視化できるAppExchangeです。


スキャン対象は項目のみで、項目ごとに詳細な入力率を算出してくれます。
また、スキャン時にクエリを発行することでスキャン対象の絞り込みが可能です。
例えば、項目の「CreatedDate」で条件指定することで、作成日が過去半年以内の項目を対象にスキャンするなども可能です。
以下、「FieldPro」の特徴になります。
スキャン対象 | 項目(入力率算出はカスタム項目のみ) |
スキャン対象の条件指定での絞り込み | 〇 |
レポート表示 | 〇 |
項目ごとの詳細な入力率 | 〇 |
実行時間 | 実行環境に依存 |
スキャン結果のエクスポート | 可能(レポートからエクスポート) |
費用 | $20/月 |
FieldProの使い方
続いてはFieldProの使い方についてです。
まずは、AppExchangeストアで対象のSalesforce組織にFieldProをインストールします。
インストールはこちら >> 【AppExchange】FieldPro
インストールしたらSalesforceにログインし、アプリケーションランチャーから「FieldPro」を選択します。

タブから「FieldPro App」を選択します。

今回は商談項目について結果を表示するので事前の表示オブジェクトを「商談」絞っておき、「Run Service」を押します。

オブジェクトとその他の条件も必要に応じて設定し、スキャン対象の絞り込みを行います。

条件指定が完了したら「Submit」を押します。
スキャンが完了すると結果が下画像のように表示されます。

ただ、ここではすべての項目のスキャン結果を確認できないためレポートで確認していきます。
タブから「FieldPro Dashboard」を選択後、「FieldPro – Low Populate %」のレポートを表示します。


レポートの見方ですがだいたいこんな感じです。
Field Type | 項目のデータ型 |
Populate Persentage | 入力率 |
Populated On | 入力レコード数 |
Total Count | 総レコード数 |
API Name | 項目API名 |
Label | 項目表示ラベル |
上画像にあるようにレポートの検索条件に「入力率が10%以下」などを指定すると便利かと。
このレポートをcsvエクスポートしてフィルタリングなどして項目精査に利用できますね。
- 入力率の算出はカスタム項目のみで、標準項目は対象外
- デフォルト値や数式は入力率100%で算出されていそう
- 分析実行時に指定した条件に合致するレコード数が入力率の分母になる
- 特定レコードタイプに割り当てられたレイアウト上にある項目の入力率を見たい場合は、レコードタイプを条件指定して分析実行。
- 分析結果は分析実行ごとに上書きされる
おわりに
今回は、簡単にではありましたが、項目の入力率を可視化できるAppExchange「FieldPro」のご紹介でした。
ぜひ、項目整理を検討されている方は利用してみてください。
ちなみにSalesforceには標準で「Salesforce Optimizer」という機能があり項目状況をスキャンすることができますが詳細な結果を得れるわけではないのでやはり「FieldPro」がおすすめです。
ただ、「Salesforce Optimizer」は項目以外にもレポートやダッシュボード、入力規則など、多数の機能のスキャンに対応しているので用途によっては有効かと。
以上です。
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