取引先責任者を複数の企業を紐付けたい!
そんな時は「取引先と取引先リレーション」オブジェクトを使用するといいみたいです。
いわゆる「n 対 n」の関係性を作ることが可能になるということですね。
そこで今回は、 取引先と取引先リレーションの使用についてちょこちょこっと見ていきます。
それよりオブジェクト名がそのまんま過ぎて非常にわかりやすいですね。
「取引先と取引先責任者のリレーション」の使用
取引先と取引先責任者のリレーションオブジェクトを使用するには、設定で機能の使用を許可する必要があります。
「設定 > 機能設定 > セールス > 取引先設定」
「取引先責任者を複数の取引先に関連付けることをユーザに許可」にチェックをいれます。
下画像の2つの項目は、取引先を削除した時と、取引先責任者の主取引先を置き換えた時の挙動を制御します。
詳しくは後ほど!
(先に確認したい方はこちら >> 「リレーションの制御」)
今回は、 取引先と取引先責任者のリレーションの情報を、取引先詳細画面に表示させてみます。
「取引先レコード詳細ページ >> 歯車マーク >> 編集ページ」
「関連リスト – 1つ」を配置し、関連リストとして、「関連取引先責任者」を選択します。
設定が完了したら保存ボタンを押します。
取引先レコードの詳細ページを確認すると、企業Aに紐づく取引先責任者が表示されています。
それでは、取引先に複数の取引先責任者を紐付けてみます。
先ほどの画面から、「リレーションを追加」ボタンを押します。
ここで新たに紐付ける取引先責任者を指定します。
今回は、企業Bの取引先責任者である田中さんを企業Aと紐づけてみます。
設定完了したら保存ボタンを押します。
企業Aに紐付く2人の取引先責任者が確認できます。
リレーションの制御
取引先と取引先責任者のリレーションの設定に関してもう少し深堀してみようと思います。
取引先と取引先責任者の「n 対 n」の結び付けを許可する際に、下の赤枠の項目も同時に設定する必要があります。
ユーザが他の取引先に関連する直接の取引先責任者がある取引先を削除する場合
- ユーザが取引先を削除できないようにブロックする
→ ONの場合:下の画像のような状況の時、ユーザは企業Bを削除できない。 - ユーザが取引先を削除し、他の取引先に関連している場合でもすべての直接の取引先責任者を自動的に削除する
→ ONの場合:下の画像のような状況の時、ユーザは企業Bを削除でき、田中も連動して削除される。
ユーザが取引先責任者レコードの主取引先を置き換える場合:
- 取引先責任者と以前の主取引先のリレーションを間接的なリレーションとして保存する
→ ONの場合:下の画像のように、鈴木の主企業を企業Aから企業Cに変更した場合、企業Aと鈴木のリレーションは維持される。 - 取引先責任者と以前の主取引先のリレーションを削除する
→ ONの場合:下の画像のように、鈴木の主企業を企業Aから企業Cに変更した場合、企業Aと鈴木のリレーションは削除される。
リレーションの作成と編集権限
続いて、取引先と取引先責任者のリレーションの権限についてです。
オブジェクトに対する権限は、基本的にプロファイルのオブジェクト権限から行いますが、取引先と取引先責任者のリレーションの権限については、「取引先」と「取引先責任者」に対する権限によって決まります。
- 取引先に対する「参照」権限あり、かつ、取引先責任者に対する「編集」権限あり
⇒ リレーションを作成、編集、または削除が可能 - 取引先と取引先責任者に対する「参照」権限あり
⇒ リレーションを参照可能
参考:「取引先責任者と取引先の間のリレーションの作成と編集」
まとめ
今回は、「取引先と取引先責任者のリレーション」オブジェクトを実際に使用してみましたが、使ってみた感想としては非常に使い勝手がいいなと感じました。
ただ、データインポートウィザードでは使用できなかったり、リレーションオブジェクト自体にLightningレコードページがなかったりといくつか制約的なものがあるぽいですね。
また使っているうちに気づいたことがあれば書き留めておこうと思います。
コメント