- 商談オブジェクトを使用するケース
- カスタムオブジェクトを使用するケース
- それぞれのメリットとデメリット
案件を進める中で商談でデータを管理すべきか、カスタムオブジェクトを使用するべきか判断を求められる場面がしばしばあります。
どんな基準でどちらを使用するのか、またメリットとデメリットは何なのか私なりにまとめてみました。
迷った際のご参考に。
この記事の内容は個人の見解です。
へえ、そういう考えがあるんだというくらいに受け取っていただけるとうれしいです。
商談オブジェクトを使用するケース
商談を使用するケースは少なくとも以下の情報蓄積が発生する場合です。
- 金額(売上)
- フェーズ
- 完了予定日
これらは商談オブジェクトの標準項目です。
これら3つの要素が管理対象としてみなされる場合は商談を使用するのが定石かと思います。
特に売上。
売上をいろいろなオブジェクトで管理すると会社としての売上管理、分析が困難になりますし、売上が立つまでの過程の管理も当然同じ層で行うことでパイプライン管理として成り立ちます。
なのでとりあえずこの3つ(特に金額)があればそれは商談として管理するんだ、という気持ちでいます。
商談を利用するメリット
商談オブジェクトを利用する圧倒的メリットは標準機能の恩恵を最大限受けられることだと思います。
ことSales Cloudに関しては営業活動を強力にサポートするための製品なだけあって、商談オブジェクトに対するいろんな便利機能が盛りだくさんです。
- 売上予測
- セールスプロセス
- 商談チーム、商談商品
- キャンペーンとの連動
- etc…
商談を使用することでそれらの標準機能のパワーをダイレクトに取り込むことができます。
これらを1から開発するなんてとてもじゃないが無理、、、
部分的に開発して似せたとしてもバージョンアップごとに進化する標準機能との乖離が生まれるので、最初から標準の商談を使用しておけばよかったじゃんなんてことも。
商談を利用するデメリット
商談を利用するデメリットは特にないんじゃないかなと思っています。
しいて言えば標準オブジェクトがゆえの「壊せない型」みたいなものはあります。
ここはもう標準の仕様だからどうすることもできないみたいな。
まあ、これはデメリットというよりトレードオフの関係ですね。
標準機能の恩恵を受ける代わりにカスタムオブジェクトで実現できるような柔軟なカスタマイズを捨てるかみたいな。
ただ、さきほど述べたような「金額」、「完了予定日」、「フェーズ」が揃っているなら迷わず商談管理でよいと考えています。
多少、現状のオペレーションとあっていなくともオペレーションを無理ない範囲で合わせたり、追加開発で補ったりできます。
それほど商談オブジェクトを利用するメリットの方が大きいと個人的には思っています。
カスタムオブジェクトを使用するケース
商談オブジェクトではなくカスタムオブジェクで管理するケースはどんなケースでしょうか。
端的に言えば、商談で管理する必要がない場合ですよね。
特に売上が発生しないものについては商談で管理する必要がなく(というよりノイズになるので商談で管理しちゃいかん気がする)カスタムオブジェクトを使用するのがよいと考えています。
カスタムオブジェクトを利用するメリット
カスタムオブジェクトを使用するとことの最大のメリットは、何といっても柔軟なカスタマイズが可能ということ。
標準機能の型に縛られず、また標準との機能競合の可能性もあまり考えず比較的自由にやりたいこと実現できます。
つくりこみすぎちゃってゴリゴリの個別最適になることはよくある。
カスタムオブジェクトを利用するデメリット
デメリットは特にないんじゃないかなと思います。
ただ、後々の管理コストに影響してくるのでどれでけカスタムで作り込むかのさじ加減は大事だと思います。
自社の開発リソースや事業優先度からどれだけのコストをかけるかはしっかり見極めたいところかなと。
おわりに
以下の条件があれば商談管理。
それ以外はカスタムオブジェクトで管理する。
- 金額(売上)
- フェーズ
- 完了予定日
もちろん他の事項が判断材料に入ることも当然あるのであくまで一個人の一意見です~
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